曲面リフレクタコードを用いた赤外線レーダによる道路情報取得方式

摘要

本研究では，車載赤外線レーダと複数種類の反射率の異なるリフレクタを使用することにより対象までの距離とそこに埋め込まれた情報を取得するための情報取得方式に着目する．これまでのガードレールを想定した平面の壁に設置されていたリフレクタコードに対して，提案方式では電柱を想定した円柱にリフレクタコードを設置することを検討する．これを曲面リフレクタコードと呼ぶ．これにより，ガードレール等の平面の壁が設置されていない道路などにおいてもリフレクタコードを設置できるため，これまでより多くの場所において車両が道路情報を取得することが可能となる．車両を用いた実験により，このリフレクタコードの読み取りについて検証した結果，車両とリフレクタコードの距離が2mまでは認識可能であることがわかった．