アフリカ豚熱に対するバイオセキュリティの5つの重要項目

摘要

日本では，26年ぶりに豚熱（CSF)が2018年 9月9日に岐阜県の養豚場で発生した。その後， 2019年10月25日からCSFワクチンの接種 が開始され，養豚場での発生は一応の落ち着き を見せている。一方，世界的にはアフリカ豚熱 (ASF)の拡大が危惧されている。ASFは有効な ワクチンが未だ開発されておらず，侵入を許し た国は甚大な被害を受けている。ASFにはワク チンが存在しないうえに，CSFと同様に野生ィ ノシシにも感染することから，農場へのウィルス の侵入が危惧されている。そのため，養豚場は これまでにも増して，バイオセキュリティレベルを向上させる必要がある。今回は，ASFのバイ 才セキュリティ上の注意点のうち，重要と考え られる5項目について，その対策をまとめたァ メリカの報告を紹介する。