グラフィック系の需要減退が続く洋紙代理店の国内販売実績

摘要

本誌3月20日号では各地区板紙代理店会の2022年国内販売実績を取り上げ、過去にさかのぼって数量やシェアの変動、メーカー統計に対するカバー率などの分析を試みたが、今号では同様の手法で各地区洋紙代理店会の販売実績をトレースしてみる。メーカー段階における昨22年の紙(洋紙)需給は、包装用紙や衛生用紙などで前年実績を上回ったが、ボリュームの大きいグラフィック用紙で進む構造的な需要減退要因を跳ね返すほどの勢いはなく、生産が前年比△3.5%、国内出荷が同△1.7%と減少した。これは板紙のそれぞれ+1.1%、+0.6%に比べると対照的である。