ドライアイスブラストによる洗浄工法と施工の安全性

摘要

現在，産業界では製造工程中で発生するコンタミコントロール（異物）対策において，除去効果が高く，かつ発生する除染廃棄物量の少ない工法が求められている。塗装膜の除去方法（第1表参照）として，一般的に採用される高圧水洗浄工法は，外部に付着した物質の除去には適切であるが，装置内に侵入した場合の除去が困難であり，かつ除去に使用した洗浄水を回収し，排水処理する必要がある。また，鉄やアルミナなどのブラスト材を汚染面に叩き付けるブラスト工法は，汚染物質を素材材料ごと削り取るため除去効果は良好であるが，発生廃棄物の発生量が多くなり，かつ素材面を損傷した場合には，補修のための補修が懸念される。