スタツドローラーガイドの損傷に及ぼす窒化けい素製ころの影響

摘要

スタッドローラーガイドは、図1に示すように、スタッドローラー、円筒ころ、保持器、駆動レールおよび静止レールから構成されるリニア軸受である。スタッドローラーガイドでは、スタッドローラーのスタッドとレールのデインプルがかみ合う構造となっており、保持器ずれを防止できる1ところで、スタッドローラーガイドを高加速度条件で使用した場合、ディンプルに損傷が発生することがあり、その対策が急務となっている。筆者らは、通常の鋼製円筒ころ（以下、鋼製ころ）を窒化けい素製円筒ころ（以下、窒化けい素製ころ）に変更することで、スタッドとディンプルの接触力を低減できることをマルチボディ解析（MBA）により示したが、実験的な検証は行っていなかった。