川内港の木材輸出の取り組み

摘要

薩摩川内港（以下、「川内港」）は、薩摩半島の北西部に位置し、南九州の産業を支える国際物流拠点として発展しているが、この中で、近年、大きく拡大し、川内港の貿易を牽引しているのが、丸太の輸出である。財務省貿易統計によれば、川内港（近隣港含む）の令和3年の丸太輸出額は、14億1，140万円で、これは全国港別順位第4位の実績であり、特に川内港の港湾地区からの輸出（下図）については伸び率が顕著で、輸出量は5万7千m~3と昨年比の1.5倍、5年前と比較すれば5.6倍の増加傾向にある。輸出先は殆どが中国向けで、低品質なスギ丸太が中心で、現地ではフェンス材、梱包材として旺盛な需要がある。