小さな離島の暮らしと漁業 【45】 東京都?三宅島

摘要

三宅島は東京から南に約180 km離れた丸い形の島で,その中央部に活火山の雄山がそびえる。伊豆諸島のなかでは大島,八丈島に次いで大きい。雄山は,この100年間に,1940年,1962年,1983年,そして2000年と計4回も噴火している。三宅島で発生した噴火は山腹の割れ目噴火,つまり山の斜面から火を噴き,溶岩が流れ出すタィプがほとんどであった。しかし2000年の噴火は約3,000年ぶりといわれる山頂爆発だったため,直径1.6km,深さ500mのカルデラが形成された。噴火によって山頂が吹き飛ばされ,噴火前に814mあった標高は775mになった。