Improved survival of multiple myeloma patients treated with autologous transplantation in the modern era of new medicine. Shimazu Y, Mizuno S, Fuchida S, et al. Cancer Sci. 2021 Oct 13. doi: 10.1111/cas.l5163. Online ahead of print.

摘要

多発性骨髄腫（MM）の治療は,新規薬剤が次々と登場し 予後が劇的に改善していることは知られています。しかし， 自家移植症例を対象とした解析は限定的でした。2015年に 共著者の高松先生らが,日本造血?免疫細胞療法学会の TRUMPデータベースを用いてプロテオソーム阻害薬（PI） 登場後のMMに対する自家移植の成績を報告されています。 今回,PI登場後の2007年1月～2018年12月の間に自家移 植を受けたMM症例7,323名において移植後の全生存率 （OS）を解析しました。前治療に関するデータが不十分のた め，新規薬剤の登場時期に合わせて移植年代別にGroup 1 （2007 年～2010 年），Group 2 （2011 年～2016 年），Group 3 （2017年～2018年）の3群に分類してOSを比較検討しまし た。