科学史全般を対象とする日本語の事典の刊行は,1983年の『科学史·技術史事典』(伊東俊太郎編,弘文堂)以来,約40年ぶりのことである.もぢろんその間にも,例えばオクスフォード大学出版会のThe Oxford Companion to the History of Modern scienceゼ和訳した,『現代科学史大百科事典』(John Heilbron編,太田次郎他訳,朝倉書店)が2014年に出版されている.とはいえ,近現代のヨーロッパや北米だけでなく,アジアや日本も含む広範な地域を古代から現代までカバーする科学史事典の刊行は,久しぶりの快挙と言えるだろう.
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