神経?精神

摘要

脳梗塞急性期では，抗血小板薬併用療法が脳梗塞の再発率を下げる。パーキンソン病の初期治療の選択肢に，モノアミン酸化酵素-B (MAO-B)阻害薬が加わった。パーキンソン病進行期で経口剤や貼付剤の薬物調整で管理困難な運動合併症がある場合は.レボドパ (L-ドパ)持続経腸療法が選択肢となりうる。再発?再燃を繰り返す慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー(CIDP)患者では，免疫グロブリン製 剤（静注ないし皮下注）による維持療法を検討する。脊髄性筋萎縮症に対し.核酸医薬品「ヌシネルセン」が使用可能となった。新規抗てんかん薬が多数上市され，新規発症のてんかんでの選択肢が増えた。てんかん重積状態の治療フローチヤートが改訂された。抗うつ薬の至適用量は.添付文書に記載の維持量よりも少ない可能性がある。せん妄には非薬物療法によるアプローチが重要である。抗コリン薬ゃ向精神薬は認知機能低下に関与しうる。