外陰部カンジダ症

摘要

外陰部カンジダ症は,カンジダ属真菌(主にCandida glabrata, Candida albicans)の孃染により発症する。治療は,アゾール系抗真菌薬の腟坐剤と外用クリームを併用する。非妊婦では,経口剤も用いられる。カンジダ属真菌は,皮膚や消化管の常在菌であるため,性交渉に起因せず再発することがある。Candida glabrataは,Candida albicansに比べ アゾール系抗真菌薬に対する耐性菌が多く存在する。再発を繰り返す症例でCandida glabrataが分離された場合は,投与期間の延長などを考慮する。