瀬戸内海西部、豊後水道、土佐湾

摘要

我が国沿岸域では有害赤潮による漁 業被害が社会問題となっている。201 2年には豊後水道沿岸域で有害な赤潮 原因プランクトンのKarenia mikimotoi (以下、カレニア)による赤潮が発生し、 養殖魚介類を中心に、15億円以上の漁 業被害をもたらした。赤潮のモニタリングは主に都道府県 の水産試験研究機関によって継続して 行われており、その結果は速やかに漁 業関係者に情報提供され、魚類養殖場 では餌止めや生簣避難等の対策を実施 する判断材料になっている。また、赤 潮水塊は他海域へ移動することもあり、 隣接する海域ではモニタリング結果の 情報共有が欠かせない。