けいれん，心室細動を来したカフェイン中毒

摘要

カフェインの薬理作用と中毒症状を対応させて理解し，カフェイン中毒の症状と患者の臨床症状に矛盾点がないか常に評価を行う。カフェインの服用量から中毒量や致死量を論じるよりも，患者の臨床症状に着目することが大切である。瞌薬剤師はカフェインの特性を十分に理解したうえで，患者の状態に応じた対症療法を推奨する。カフェインの代用としてのテオフイリンの血中濃度は，複数回にわたり経時的に測定することは有用であるかもしれないが，服用量や採血のタイミングによっては測定できないこともあるため結果の解釈は慎重に行う。