空調·換気ダクト系と付随する騒音計算方法: 実務的問題点: 実務的問題点

摘要

空調機や送風機からのダクト系統の騒音は，施工完成後騒音の問題が発生した時，対策は状況にもよるが難しく且つ費用のかかることが多い。設計段階で消音設計，対策を行っている現場も多くなったがホール，スタジオ等消音グレードの高い物件のみで，一般の建物は経験則で設計していることが多いと考える。設計時にダクト内伝播音や機械室壁面やスラブからの透過騒音計算を行い，対象居室の許容値（NC値等）に対し消音対策不足か過剰か検討が必要である。計算を行うに当たって重要なことは建築図，設備図の俯瞰で，音源から個々の吹出，吸込口までのダクトルートのフロー「機械室内，DS内，天井内通過居室等」を確認し計算の流れを構築することである。この作業が終われば，消音計算の60%は終了したと言える。