デジタルトランスフォーメーション（DX）は，人との物理的接触を低減した経済活動や新生活様式へのシフトにも寄与するため，新型コロナウイルス感染症抑制の視点でも重要性が高まっている。DXの推進には，第5世代移動通信システム（5G）や，これをインフラとしたIoT（Internet of Things），さらには大量のデータを伝送できる光通信ネットワークが必要である。5Gは，超高速，超低遅延，超高信頼及び多数同時接続性を特長としている。Massive MIMO（Multi Input Multi Output）アンテナを用いた基地局が設置され，多数のアンテナから位相や振幅を制御した電波を放射することで，多くのユーザーに各々電波のビームを照射し，同時多接続と高速大容量通信を両立させる。三菱電機はこの用途向けに小型高効率で発熱が少ないGaN（窒化ガリウム）増幅器を開発·製品化している。また，通信インフラの基幹部を担う光通信ネットワークは，5Gに加えて，データセンターの増設·大規模化，クラウドサービスやインターネットの普及等による通信トラフィック総量の増大に応えるためネットワークの全階層で高速化·伝送容量の増強が進められている。当社は，分布帰還型レーザ（Distributed Feed Back Laser Diode：電界吸収型変調器集積レーザ（Electro-absorption Modulated Laser: EML）では1OOGbpsまでの動作を実現している。さらに，当社は，低コスト化·高画素化が可能でかつ高性能な小型·低価格赤外線センサモジュール“MelDIR”を製品化しておりIoTへの適用が期待される。
展开▼
