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小腸転移による消化管穿孔から肺扁平上皮癌の診断に至った1例

机译:小腸転移による消化管穿孔から肺扁平上皮癌の診断に至った1例

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摘要

要旨:症例:80代,男性。既往歴:高血圧,高尿酸血症,心房細動。現病歴:2017年8月に嘔吐,下痢を主訴に当院救急外来を受診した。検査所見:採血で炎症反応の高値を認め,腹部単純CTで小腸に接する液体貯留と腹腔内遊離ガスを認めた。治療経過:小腸穿孔の診断で緊急手術を施行した。小腸が穿孔し横行結腸間膜と小腸間膜で膿瘍腔が形成されていたため,膿瘍を開放し排膿した後,穿孔部を含む小腸を約30cm切除し再建した。切除標本では小腸穿孔部に扁平上皮癌を認め,後に追加した胸部CT検査,免疫染色の結果より肺扁平上皮癌と診断された。カルボプラチンとアルブミン懸濁型パクリタキセル併用による化学療法を3コース施行し部分奏効を認めていたが,薬剤性と考えられる間質性肺炎を発症し,術後195日目に死亡した。小腸転移による消化管穿孔を契機に診断された肺癌症例を経験したため報告する。

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