三菱電機グループでは,事業及び業務の両輪でデジタルトランスフォーメーション(DX: Digital Transformation)を推進している。このうち,業務側のDX(以下“業務DX”という。)では,従来の個別最適化の良い部分は生かしつつ,事業の枠を越えた業務の全体最適化として,業務プロセス刷新,情報システム統廃合,データ基盤整備の三つを中心に活動を進めている。そして,これらの実現のために,事業横断で業務を共通化する“共通業務システム”と再利用可能な形にデータのコード体系や粒度を整えて一元化する“データ利活用基盤”の構築に取り組んでいる。従来,当社の広域ネットワークは社内拠点間やデータセンターを接続する帯域保証型の専用回線を中心としつつ,大·中規模の拠点にはインターネットWeb通信用のベストエフォート型回線を敷設してきた。また,インターネットとはデータセンター経由で接続してきた。当社の業務DXを進める上で,各拠点やデータセンター,インターネット上のクラウド環境を結ぶ広域ネットワークの信頼性や性能が重要になってくる。そこで,SD-WAN(Software Defined-Wide Area Net-work)技術やクラウドProxyのサービスを活用することで,信頼性と性能を向上させ,業務DXの推進に柔軟に対応できる広域ネットワークに刷新した。
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