上と下：東京の隠れた貧困と不安定性

摘要

メガシティ東京は、高速道路、高層ビル、車、人などのは大な混合体のように感じられるかもしれない。しかし、空高くそびえ立ち、きらびやかな広告看板に覆われているにもかかわらず、本当の秘密が発見できるのは徒歩で街を探索する時だ。密集した住宅街や小さな裏通りに、隠れた面白いスポットがそれぞれ歩いて行ける距離にある。私にとって最も意義のある出会いは、道を歩いている時に起こってきた。10年以上も住み、歩き回り、記録してきたので、私はこの街を知っていると思い込んでいた。しかし、歩くたびに、せかせかした街では注意を払わなければ見落としがちな新しいもの、見たことのないもの、隠されたものが姿を現す。東京を歩くことは、東京を別の視点から見ることだ。それは、自分ので、現代の薄い皮膜の下を覗き、流行の場所や観光スポットから離れて、普通の東京人の平凡な生活や葛藤の理解につながる、もっと古くて汚くて埃だらけの場所を発見することなのである。