行政のうごき

摘要

英国グラスゴーで開催された国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が,合意文書を採択して閉幕した。パリ協定6条の排出量取引では国同士の排出削減量を二重に計上するのを防ぐ制度が固まり,協定の実施指針(ルールブック)が完成した。主要論点の一つとなった石炭火力は「低減」する努力を加速するとし,草案の「廃止」から表現を和らげ合意にこぎ着けた。ただ,既設も低減対象に含まれる点は波紋を呼びそうだ。排出削減対策を講じていない石炭火力を低減(フェーズ·ダウン)させる努力を加速すると合意文書に盛り込んだ。