画像解析による異常状態検知の実用化: AIを用いた踏切画像解析による異常状態検知の実用化に向けた実証実験: AIを用いた踏切画像解析による異常状態検知の実用化に向けた実証実験

摘要

鉄道の踏切は、道路と線路が交差する場所において、人や自動車などが安全に通行するために、列車が通過するタイミングで踏切を遮断することで、それぞれの安全を確保している。さらに、遮断中の踏切道内の安全を確認するため、踏切障害物検知装置を導入している。当初の踏切障害物検知装置は自動車を対象としていたが、近年はセンサを用いて、人に近い障害物を検知することも可能となっている。しかし、倒れた人など状況により検知ができない場合もあり、事故事例も少なくない。そこで、踏切に設置した監視カメラの画像をAIが解析し、踏切内の異常状態を検知する基本性能について、2019年度（第1段階）に検証を実施。その検証結果を踏まえて、2020年度から2021年度（第2段階）にかけて実用化に向けた検証を実施した内容について、システム構成·解析結果を紹介する。