外傷の感染予防①?開放骨折?

摘要

外傷は救急外来で頻繁に遭遇する疾患だが,薬剤師が関与できることはあまりないと考えていないだろうか。実際には患者の服薬歴などの確認に加えて,現場で使用する鎮痛薬,止血薬や予防抗菌薬の選択と提案,各薬剤の供給と調製，薬剤投与後の患者観察など,薬剤師が関われることは多岐にわたる。臨床現場では救急医,整形外科医，看護師など多職種との連携が必須である。今回から2回にわたって 外傷診療に関連して使用される抗菌薬,ワクチン接種などを紹介する。今回は開放骨折にかかわる感染予防のフローチャートを解説する。