栄養療法Up to Date

摘要

高度侵襲時の早期補完的静脈栄養（SPN)の意義は明らかでないが，静脈栄養と経腸栄養を上手に併 用することが栄養管理のポイントであることはいうまでもない。中心静脈カテ一テルの挿入法として末梢挿入式中心静脈カテーテル（PICC)が広く用いられるようになっている。中心静脈栄養（TPN)に用いるキット製剤のなかには，2000年の米国食品医薬品局（FDA)の基準に準拠した製剤も市販されるようになつた。静脈栄養用のセレン製剤が市販された。半固形状流動食，粘度可変型流動食のように，液状流動食より高粘度の栄養剤が使用できるようになり，合併症対策として用いられるようになつている。静脈栄養，経腸栄養においてもdysbiosisを来すことから，プレバィ才テイクスやプロバイオテイクスの活用が望まれる。