「社会的ひきこもり」問題に科学の光を

摘要

この問題をマスコミが取り上げない日はないほど，「ひきこもり」は社会問題になっている.その要因は4つある.2019年公表の内閣府調査によると，全国で「ひきこもり」の状態にある15～64歳の人口を合わせると100万人を超える.これは全人口の1%に近い数字である.さらに2040年には，ひきこもりは1000万人を超えると斎藤環は試算した(「言葉の玉手箱」参照).