【持続可能社会に向けた「モノづくり」】 第18回 リユースのためのライフサイクル設計（1）

摘要

今回は、ライフサイクル設計が必要な典型例としてリユースを取り上げる。この連載でもリユースや類似の概念はたびたび取り上げてきた。この連載では、リユースを「製品からサブシステム·部品を取り出し、同じ機能で別の製品に再使用すること。ただし、製品全体を再使用することも含む」と定義している。つまり、部品の形を壊さないでこ別の言い方をすると、材料に戻さないで再利用することであり、材料リサイクル以外を割と広くカバーしている。これまで出てきた中古販売、リビルド、リファーピッシュ、リマニュファクチャリングなどを総称して、ここではリユースと呼んでいる。ただし、CDをカラス除けに使うなど別の機能で使う場合はさすがに除外している。ちなみに、7/24付の日本経済新聞によると、リファーピッシュ品が人気だそうである。ここで言うリファーピッシュ品というのは、パソコンや家電品の初期クレーム品、不良品をメーカーが修理し、メーカー保証をつけて売るものを指している。2～3割安いようであるが、皆さんは選びますか？このようなものが流行るのも新品信仰が薄れてきている証拠なのかも知れない。