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OCT角膜前後面形状データを用いた角膜収差を軽減する新しいコンタクトレンズ設計手法の提案

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摘要

【目的】角膜収差を軽減するコンタクトレンズの新しい設計手法の確立【対象と方法】Stage 1の円錐角膜の初期段階の傾向がみられる乱視眼,Amsler-Krumeich分類で分類したStage 1及びStage 4の円錐角膜眼を対象とした。OCT角膜前後面形状データを用いて,光線の光路長を一定,CL後面と角膜前面形状が同一という条件のもと,2次元光線追跡から最適な位置におけるハードコンタクトレンズの前面形状座標を算出し,装用前後の収差量及びMTFをシミュレーション評価した。【結果】全ての対象において,CL装用後に収差量の改善がみられた。また,水晶体に収差がないという条件で,CL装用後の乱視眼及びStage 1の円錐角膜眼は,視力1.0以上である結果が得られた。角膜形状変化が大きいStage 4の円錐角膜眼においても,CL装用前のタンジェンシャル方向のMTFが0.010,サジタル方向が0.003であるのに対して,CL装用後はそれぞれ0.075,0.038と改善し,視力 0.4~0.5程度の結果が得られた。また,2~4次収差のRMS値が5.483 μmから1.273 μmへと減少した。【結論】2次元光線追跡による新しいCL設計は,対象全てにおいて収差量及びMTFの改善を示した。本設計は,乱視眼及び円錐角膜眼に対して有効であることが示唆された。

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