抗真菌薬の予防投与

摘要

深在性真菌症は早期診断が難しく,死亡率も高いため,リスクが高い場合には予防投与や防護環境下での管 理が推奨される。侵襲性カンジダ感染症予防-急性骨髄性白血病や骨髄異形成症候群の寛解導入療法や同種造血幹細胞移植のような長期の好中球減少が 予測される場合には予防投与が推奨される。-集中治療室(ICU)における好中球減少のない重症患者への一律の予防投与は推奨されていない。侵襲性アスペルギルス感染症予防-基本は防護環境下での管理となるが，リスクが高い場合には予防投与も考慮する。