【下垂体疾患】:プロラクチノーマ:月経異常を見逃さない!

摘要

プロラクチノーマは下垂体腺腫のうちで非機能性腺腫に次いで最も頻度の高い腫瘍である.生殖可能年齢では女性に多く認められるが（男女比1：5?10）,閉経後年齢での発症頻度に男女差はない.下垂体腫瘍はサイズによってミクロアデノーマ（10mm未満）とマクロアデノーマ（10mm以上）に分類されるが,プロラクチノーマはミクロアデノーマが多く,マクロアデノーマの4?5倍の頻度である.プロラクチノーマの発症頻度は25?63人/10万人であり,症候性のプロラクチノーマはミクロアデノーマで40人/10万人，マクロアデノーマで10人/10万人ほどである.