スタンドアローン型超高感度煙センサNEM-912

摘要

データセンターでは通常，一般居室と比較して，多くの空調換気を行っている。そのため，室内で発生した煙はすぐに拡散?希釈されてしまい，消防法の感知器（主に，煙式）では火災の初期段階での検知は困難となる場合がある。ニッタンでは，そのような環境下でも火災を初期段階で発見し，被害を最小限に抑えるため，消防法の煙感知器の最大2 000倍の感度を有する超高感度環境監視システムを開発した。また，比較的容易に超高感度システムを導入しやすいよう，「スタンドアローン型超高感度煙センサNEM-912」を2017年より発売している。これは，従来煙を捕捉するセンサと表示，警報，操作，他設備への移信出力等を行う監視盤という，二つに分かれていた構成を一つにまとめた製品となっている。本稿では，スタンドアローン型超高感度煙センサNEM-912を中心に說明を行う。