農場データ研究と農家への エクステンション活動における功労

摘要

纐纈会員は,12年間の民間会社での実務経験後, 1989年に米国に渡り，ミネソタ大学獣医学部で世 界55か国の農家を対象にベンチマーキングを実施 し，繁殖、肥育指標における標準値と目標値を設定 し，また指標間の関係を明らかにすることで,どう すれば生産性が改善できるのかを示された。また, ビッグデータ研究および野外研究により,繁殖成 績、繁殖障害の発生パターンとそのリスク因子の関 係を明らかにし，特に，授乳期飼料摂取量と摂取パ ターンの繁殖成績への関連については，生産農場で の野タ、研究と同時に，大学の研究農場でのホルモン 動態のデータを蓄積し,授乳期飼料摂取量を上げる ことが農場管理で重要であることを示された。