真駒内の頭大仏を見る

摘要

頭大仏プロジェクトは平面図で確認すると、3つの正円(頭大仏、頭大仏御廟、力フエ)と長方形(水庭)を強い軸線を引いて厳密に左右対称に並べたシンプルでストイックなプランである。少ない線でドラマチックな空間体験を生み出す構築力は「そうそう、建築のカってこれだよね！」と強く同意したくなった。少ない線—手数に隠れたアイデアが明解なコンセプトを成り立たせているに違いない。大仏に到達するまでの動線、視覚操作、余計な情報をなるベく省きシンプルにする納まり、これら3点を意識して振り返る。