オンライン勉強会「5Gとスマートシティのリスク」開催する

摘要

5月22日(日)午後，北海道支部主催のオンライン勉強会「5Gとスマートシティのリスク」が開かれた.講師は加藤やすこ会員(環境ジャーナリスト，環境過敏症患者会·いのち環境ネットワーク代表)で司会は小坂直人会員が行った.加藤氏は用語の説明後，国際がん研究機関(IARC)の発がん性分類で超低周波磁場·無線周波数電磁場はグループB(発がん性の可能性があるかもしれない)であることを紹介された.また無線周波数電磁波指針値として日本は1，000μW/cm~2であるが,パリは6,6，ブリュッセルは19.2であり，非常に緩くなっているとした.各国では5Gの導入を一時停止したり規制したりしているのが現状とのこと.キューバにある米大使館で体調不良の大使館員が出て，その原因は電磁波の影響による可能性が高いとの報告もあると指摘した.また，学校の無線LANで電磁波過敏症が起こっている(痛み，かゆみ，動悸など)との指摘もあった.カナダの州裁判所では，Wi-Fiは病気を引き起こす可能性があるという主張を認めたとのことである.米·メリーランドのLANガイドラインでは，新しい教室では無線でなく有線LANを設置するようになった.(まかに電磁波についてのロシアやイスラエルの学校対策やドイツ医師会の警告を紹介した.スマートシティでは都巿内，都巿間でデータ利活用が行われるが，そのリスクについても説明がされた.