【緒言】ISRT(involved site radiation therapy)は限局期悪性リンパ腫の治療選択肢の一つであり,線量としては24?30Gyが一般的である。一方,これまでにGanemらによって限局期indolent-lymphomaに対する低線量ISRT(4Gy/2Fr)の良好な成績(ORR81-95%,CR37?84%)が報告されている。肺MALTリンパ腫に限った低線量ISRTの成績については,Girinskyらの10例が最大で,観察期間中央値56ヶ月で全例がPR以上,6/10例は照射後2ヶ月時点でCRに到達し,その後全例で局所的なremissionを保てている。我々も2019年より肺MALTリンパ腫に対して4Gy/2Frの低線量ISRTを導入しており,現時点での治療成績を4例を以て報告する。【症例1]64歳女性。CS:IE(右S2にconsolidation)で2年間の無治療経過観察後にrituximabを8回投与するも病変の拡大を認めた。同病変に4Gy/2FrのISRTを施行し,2ヶ月時点で胸写上病変は縮小傾向。
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