トラヒック重み付け指標による階層化ルーチンググループ最適化

摘要

ルーサング情報データベースの巨大化という問題に対し，階層化ル、－チングを適用することが有効である．しかしながら既存の階層化ルーチング手法は，人手によるグループ構成の決定やネットワーク設計が必要となり，汎用的かつ効果的な階層化ルーチンググループの決雇法は存在しない．また，経路計算には通常管理者により与えられた静的なルーチングメトリックを利用するが，ネットワーク全体の平均遅延を低く抑えたい場合，各リンクのメトリックはそこを流れるトラヒックの大小により重み付けして評価すべきである．本稿では，トラヒックをグループ構成決定の指標として－用いることで，既存のルーチングアルゴリズムを変更することなくトラヒックを考慮した階層化ルーチンググループを決定，最適化する手法を提案する．ランダムなトポロジーを前提とし，提案手法によって遅延の増大を低く抑えながらルーチング情報量を大幅に削減できることを示す．