ミリ波セクタ切替えアンテナ用給電構造の基礎検討

摘要

超高速ギガビット無線LANが実現可能なミリ波セクタ切替えアンテナにおいて、給電構造をシミュレーションにより設計した。 まず、他回路との容易な接続、広帯域、量産性を実現するため、矩形導波管に矩形導波管又はMSLから同軸ケーブルを通して給電する構造を解析した。 その結果、整合構造を設けることで59GHz～66GHzにおいて伝達特性が－1．0［dB］以上の帯域幅7．OGHzである、他回路との接続が高効率かつ広帯域な構造を設計した。 また、矩形導波管に直接MSL又は矩形導波管を接続することで、量産性や機械的強度を向上させた。 次に、任意セクタへの最大電力給電を実現させるため、同軸から放射形導波管構造を通して給電する構造を解析した。 その結果、1／4セクタ出力の場合には59GHz～66GHzにおいて伝達特性が－1．0【dB】以上の帯域幅6．6GHzである、高効率かつ広帯域な構造を設計した。