生物学的リン除去の安定性とポリリン酸グラニユールの組成

摘要

生物学的リン除去（EBPR：Enhanced Biological Phosphorus Removal）プロセスはリンの凝集沈殿法の代替処理法として期待され，長年多くのプラントによって研究#12539;実用化がなされてきたが，突発的に処理の悪化が起こる事例が多く報告され，その原因としてさまざまな理論が展開されている。 そのなかで流入排水中における金属イオン（カチオン）の濃度と構成が，EBPRの安定性維持と活性汚泥中におけるリン酸塩の結合メカニズムに重要な役割を果たすことが見受けられた。