近年、海底国際資源の効率的な探索·発掘作業を行うために海中可視光ワイヤレス給電通信(USLIPT: Underwater simultaneous light information and power transfer)が注目されている。本稿では、多兀接続型USLIPTの検討のため、多元接続方式として送信信号に応じてN個の疑似雑音(PN: Pseudo-noise)符号を選択するN parallel code shift keying(N-CSK)を採用している。本稿では、このN-CSKを用いた多元接続型USLIPTの給電性能をさらに向上させるために、N-CSKでは送信信号として用いない選択していないM-N個のLEDを常に点灯させることで、送信情報量を維持しつつ給電性能を向上させる反転型N-CSK方式を提案し、ビット誤り率(BER: Bit Error Rate)性能と給電量を理論解析により評価する。その結果、N-CSKではNを減少させるほど給電性能は劣化するが、提案方式ではNが減少するほど給電性能は向上した。なぜなら提案方式ではNを大きくするほど、全点灯させるLEDの数が減少するからである。しかしNをどんなに大きくしたとしても提案方式の給電性能はN-CSKよりも優れていることが示されている。
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