JIPM-Sメンテナンス技術：第5回 設備寿命延長技術としての潤滑技術－攻めの潤滑管理その1 潤滑による設備診断と設備改善へのアプローチ

摘要

メンテナンスはネガティブにとらえられがちだが、早期に不具合を発見·改善して壊滅的ダメージを回避するなど、経営に大きく貢献している。 今回は「攻め」の視点から潤滑管理を考える。 設備の安定稼動を保証する守りの潤滑管理は非常に重要である。 しかし、図表－24に示すように、設備管理における潤滑技術領域はきわめて広い。したがって、潤滑を究めていくと潤滑を武器にさらに大きな働きができることを発見する。 これを「攻めの潤滑管理」と名付けて述べてみたい。 潤滑の働きを利用して、メンテナンス技術に積極的に貢献する分野はいろいろと考えられるが、ここでは潤滑の機能そのままを利用した設備診断と、潤滑技術を中心にして設備を総合的に改善した事例、環境保全·省エネルギー活動を紹介する。