表面分極制御法によるアルデヒド類の検出

摘要

アルデヒド，カルボン酸は悪臭物質として知られており，水道水の悪臭の原因の一つになっている．そこで本研究では表面分極制御法を用いたアルデヒド類およびカルポン酸の簡易分析を行った。 表面分極制御法は電位規制によって電極表面の状態を変化させ，電極と相互作用する物質を測定するものであり，多種の化学物質の分析が期待できる手法である．その結果，多くのアルデヒド類およびカルボン酸類を検出，識別可能であることが確認でき，簡易な環境分析用センサ構築の可能性を示すことができた．さらに，吸着機構を微視的に確認することで，応答メカニズムとセンサの表面設計に関する示唆を与えることができた．