ゲノム編集技術による 植物育種の新展開

摘要

2020年ノーベル化学賞が，ゲノム編集技術を 開発されたエマニュエル.シャルパンテイエ博士 とジヱニファー、ダウドナ博士に決まった（図）。 生物が持つ遺伝子のDNA配列を狙いどおりに書 き換えることができる画期的な技術で，まさに ノーベル賞にふさわしい。ゲノム編集技術の植物 育種への活用を進めている研究者の一人として， 心より祝福したい。筆者は，2017年に両博士が ゲノム編集技術の開発で日本国際賞を受賞された 折にお話しさせていただく機会があり，農作物の 品種改良（植物育種）への利用に大きな期待を寄 せれられていたことを思い出した。