振動法の適切な実践による状態監視保全の最適化：ムダ·ロスをなくし業務効率を上げて、経済効果を出すために

摘要

現在では多くの企業で振動診断器が導入されてきているが、導入目的が達成されているかどうかに疑問が残っている場合がある。また、振動法に関するセミナーの受講者からは、波形の見方や判定の方法が理解できていないなどの声が届く。一方、TBMはオーバーメンテナンスになり不経済なので、経済的な保全方式であるCBM も同じ時期に提唱されて久しい。しかし、設備診断技術を導入している企業でさえ、故障の未然防止の成果を出せてはいても、保全費削減の成果を出せておらず、どうすればCBMを実行できるのかの質問が出る。本稿では、状態監視技術（設備診断技術）と状態監視保全（CBM）は異なるので、それぞれについて説明し、振動法による状態監視保全が経済的効果を発揮できるように支援したい。