編集後記

摘要

気候や文化や風土，社会や経済など，さまざまなことが建築を実現する上で関わってきます.そして建築はその場所や地域を支配しているルールや形式を浮かび上がらせると思います.八代のお祭りや地域の文化(32頁)，八リスバーグの気候や地形(50頁)，隠岐島の離島という環境(64頁)，他,今月号で掲載させていただいた多くのプロジェク卜でもそうした形式や活動から，次の形式が生まれ共有されようとしています.建築論壇(26頁)で平田晃久さんは，対立することも含めた多義的で八イブリツドな建築が，人びとの生き生きとした曰常を育むことを記してくれました.そうした関係性や活動をうまく継承することが建築の可能性を広げ.それらがさらに次の関係を構築していくのかもしれません.まだまだ新しい時代の建築の可能性が広がっているように思います.