コンポジッ卜推進薬の爆発影響評価と保安距離の検討(その1)-爆発威力の評価-

摘要

火薬庫に対する保安距離は、貯蔵する火薬、爆薬の薬種にかか.わらず、一律、火薬2トンを爆薬1トンに換算して算出されています。しかし、火薬類の危険の虞がない場合には、保安距離を見直すことは科学的に合理的です。ここでは、過塩素酸アンモニウム系コンポジット推進薬（以下、推進薬）の貯蔵時の保安距離の見直しに資する技術資料を収集することを目的に室内と野外で3力年に渡り行われた実験の結果を報告します。 爆発影響として、推進薬の燃焼により発生する爆風の圧力と放射熱の強度を評価しました。さらに、それらの結果をもとに、推進薬貯蔵時の保安距離について検討した結果を概説します。ここでは、推進薬の威力評価として行われた室内実験と野外実験の結果を報告します。