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フロー処理やネットワーク機能の処理負荷を考慮したVSEリソース割当て最適化の検討

机译:フロー処理やネットワーク機能の処理負荷を考慮したVSEリソース割当て最適化の検討

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摘要

現在,マルチテナントサービスを提供するデータセンタでは,仮想スイッチとIPトンネリングを利用して仮想ネットワークを構築するケースが増えている.筆者らはこれまで,物理サーバにおいて受信パケット処理を行うCPUコアを適応的に選択する仕組みであるVirtual Switch Extension(VSE)を提案してきた.従来の評価では,動作する仮想マシンの数に対しCPUコアに余裕があり,パケット処理負荷の高いVXLAN over IPsec通信を行う際の通信スループットに着目していた.しかし,物理サーバが多数の仮想マシンを動作させている状況に対して,負荷がより小さいトンネリングプロトコルを用いた環境におけるCPUリソースの割当てについては十分に検討していなかった.またVSE自身の処理オーバヘッドやVSEのフローテーブルに格納可能なエントリ数,及び仮想化環境におけるCPUリソースの割当て方法の違いによる通信スループットへの影響の評価も十分ではなかった.そこで本論文では,専用ハードウェアを用いてVSEの処理オーバヘッドを測定し,VSEのフローテーブルに格納可能なエントリ数を検討する.また,仮想化環境におけるCPUリソースの割当てモデルの基礎評価を行い,優先フローに対するモデルを検討する.専用ハードウェアの評価結果から,VSE処理のオーバヘッドは無視できるものであり,VSEのフローテーブルのエントリ数は10~50が妥当であることがわかった.さらに,優先フローに対して適切なモデルを適用した結果,動作する仮想マシン数を増やした状況においても,RSSと比べ優先フローの通信性能を24%向上できた.

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