［タービン#12539;発電機および熱交換器］: Ⅵ．ガスタービンの性能と構造

摘要

ガスタービンは，圧縮機で圧縮した空気などの動作流体を燃焼器で高温に加熱し，これでタービンを回転させる形式の原動機である。 ガスタービンの基本形式は図1のような要素で構成され，各々が次のような過程を担っている。 （1）　 断熱圧縮（圧縮機）; （2）等圧加熱（燃焼器）; （3）断熱膨張（タービン）; （4）等圧放熱（排気）. 大気より吸い込んだ空気を圧縮機で加圧し，その圧縮空気に燃料を投入して燃焼させ，得られた高温高圧のガスエネルギーをタービンにより回収し，残りを排ガスとして大気放出，またはボイラに導入，熱回収される。タービンで得られた動力はその一部を圧縮機の駆動動力に使用され,　 残りをガスタービン発生動力として発電機や各種の機械駆動に使用される。最新のガスタービンでは．タービンにより得られた動力のうち，約1/2が圧縮機を駆動する動力に使われ　残りの1/2の動力がガスタービンの発生動力となる。