植物由来へミセルロースを活用するバイオプラスチック

摘要

2021年4月22～23日，世界各地で熱波や豪雨など自然災害·異常気象が発生する最中，米国のバイデン大統領が主催する「気候変動サミット」が開催された。バイデン大統領は自国の温室効果ガスの排出量を2030年までに半減させる新たな目標を表明し，各国にさらなる取り組みを求めた。また，日本の菅総理大臣は，カーボンゼロ戦略を打ち出し，2030年に向けた温室効果ガスの削減目標について，2013年度に比べて46%削減することを目指すと表明した。世界は脱炭素化に向けて急速に動き出している。若者による世界規模の抗議活動の火付け役の欧州の環境活動家も温暖化対策に対する緊急の行動を求め，また，国連は二酸化炭素に代表される温室効果ガスの排出量が増えていることを憂慮し，迅速な対策強化が不可欠と訴えている。