温暖化対策技術としてCCS(Carbon Capture and storage)、CCU(Carbon Capture and Utilization)といった技術が注目されている。本誌においては、6月号に「CCUSとカーボンリサイクル技術の動向」が記載されており、大変参考になる。CCSは燃焼排ガスよりCO_2を分離回収し、その後地中(帯水層)などに貯留する技術である。日本においても苫小牧で試験が行われ、累計30万tonのCO_2を圧入したことが報告されている气一方、CCUはCO_2を利用する技術であり、EOR(Enhanced Oil Recovery)、CO_2還元、セメント利用など多岐にわたる。いずれの技術もCO_2を分離回収するエネルギーの削減が求められている(図1)。本稿では、CO_2を還元して利用する際にCO_2の分離回収エネルギーの削減が見込めるプロセスを紹介する。
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