急性冠症候群残余リスクとEPAの効果

摘要

Optical coherence tomographyは非常に高い解像 度を有し，主にプラークの線維性被膜が破綻し発 症する急性冠症候群の病態解明に有用である。急 性冠症候群の予防としてスタチン療法は標準治療 であるが，その残余リスクが大きな問題となって いる。エイコサペンタエン酸は残余リスク軽滅に おいて最も期待されている薬剤の一つで，我々は エイコサペンタエン酸でプラークの線維性被膜が 厚くなることを証明し.プラークの安定化により 心血管ィベン卜の抑制がもたらされていることを 示咳した。さらに研究が進み，プラーク破綻以外 での急性冠症候群や閉塞性病変のない患者の急性 冠症候群ハイリスク病変が報告されている。薬剤 の予防効果と形態学的ァプローチによるさらなる 詳細な解明が期待される。