マイクロプロセッサは,1971年に発表された4004の誕生以来,半導体製造技術とアーキテクチャの進歩により劇的な性能向上を達成してきた.半導体製造技術の進歩(デバイスの微細化)により動作周波数は劇的に向上し,チップに集積するトランジスタ数は,Mooreの法則として知られるように,18から24カ月で2倍というペースで増加を続けている.これらの豊富なハードウェア資源を活用して,スーパースカラやVLIW(very long instruction word)などを採用する高速なプロセッサが開発されてきた,最近では,高速性という指標に加えて,消費電力の低減や信頼性の向上といった新しい性能指標が重要視されるようになってきている.
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