戦争学を考える-政治家が知るべき抑止の本質！

摘要

自民党総裁選における候補者の主張についての感想から始める。焦点は、中国の脅威にいかに対応するかである。岸田氏は、「価値観を共有する国と共に、中国に大国としての振る舞いを訴える外交を行い、有事が起きた場合には安保法制に従って対応する」として、外交を優先する穏当な言い方であった。だがそこには、「何としても有事にさせない」という思いは感じられない。状況に合わせた「その場しのぎ」は上手だが、状況を変える意思と能力は持っていない人だと思った。