設備診断機器カタログの正心い読み方

摘要

設備診断機器のカタログをみると「黙って（ピックアップを）当てれば、ピタリと当たる」と思う人もいるかもしれない。 しかし、そんなものは世の中に存在しない。 それよりも、「開放点検すれば即座に結果が出る」ものなのだ。 これほど明確に、短時間で結果のでるものも少ないのではないだろうか。 設備診断技術を経験工学という人がいるが、まさにTPMでいっている"3 現主義"そのものといえる。 最近の診断機器は、小型化·自動化が売り文句になっている。現場では、ひたすらデータを取り込むだけで、事務所に戻ってきてからじっくりとデータを解析するといった設計思想の機器もある。 もちろん、それだけで足りる場合もある。しかし、摩擦による振動や流体力による振動、負荷変動のある機械、低速回転の機械などは現場で測定値と現物を見ながら判断するケースも少なくない。 また、実際に測定する人はほとんどが現場の作業員であり、診断に関しては素人ともいえる。 これらを勘案すると、カタログの目のつけどころは、必要な機能に絞り込んだ使い勝手のよい機器であるかどうかである。 そして、ポイントは「診断機器」「設備診断ソフト」「ユーザーサポート」の3項目に集約される。